マーク・ザッカーバーグのハーバード大学卒業式でのスピーチから学ぶ10の英語表現
こんにちは、リンガルボックスの手島(@atsuhio)です。本日は、ネットでも話題になったマーク・ザッカーバーグが母校であるハーバード大学の卒業式で行ったスピーチから、今後使えそうな英語表現を10個紹介します。
“I’m going to get kicked out in three days, so we need to go on a date quickly.”
訳: 僕は3日後には、きっと大学を退学になってる。だから、僕達はすぐにでもデートしないといけない。
ソーシャルネットワークというFacebookの創業をテーマにした映画をご覧になった方ならご存知かと思いますが、マーク・ザッカーバーグはFacemashという学内の女の子2人を比較して可愛い方に「いいね」するジョークサイトを学内で公開して、これが原因で退学寸前になります。この時に、今の奥さんであるPriscillaさんにアプローチをかけて上手くいったということですね。今後退学になるとか、切羽詰まった自体があれば是非使ってみたい英語表現です。
“We’re millennials. We’ll try to do that instinctively.”
訳: 僕たちは、ミレニアル世代だ。僕たちは、直感に従ってそれ(ここでは人生の目的のこと)を見つければいい。
これかっこよくないですか? ミレニアル世代は様々な価値観を持っていて、昔の世代のように一流大学に行っていい会社に就職して、結婚して、一軒家を立てるべきみたいな一定の価値観を持ってません。人生の目的は直感で選ぶ。素敵ですね。
”Purpose is that sense that we are part of something bigger than ourselves, that we are needed, that we have something better ahead to work for. Purpose is what creates true happiness.”
訳: 目的意識というのは、自分たちが自分よりも何かより大きなものに属している、必要とされている、働くべきことがある、という感覚のことです。そのような目的意識こそが、本当の幸せを作り出すのです。
that senseのthatはsenseを強調しています。sense that …の部分から、次のthat we are needed, that we have something better…の部分は”sense”の詳しい説明です。Thatを3回使って、Purposeについて力強く説明しています。何か自分がどうしても伝えたいメッセージがある時に使いたい表現方法です。
“The thing is, it never even occurred to me that someone might be us.”
訳: 言いたいのは、僕にはその誰かが自分たちだなんて思いもしなかったってことです。(誰かというのは世界の人々を繋げる人たちのことを指す。)
The thing is, 前においてその後に伝えたい事があると示唆しています。
“A change in the world that seems so clear you’re sure someone else will do it. But they won’t. You will.”
訳: 誰かがきっといずれやるだろうと、あなたにははっきりと思える世界に必要な変化、それは誰かがやることではありません。あなたがやるのです。
But they won’t. You Will.の部分が力強いです。
“Ideas don’t come out fully formed. They only become clear as you work on them. You just have to get started.”
訳: アイデアが完璧な形で生まれてくることなんてない。アイデアを実行を試みて、初めて形になってくるのだ。今すぐに始めるべきなのだ。
“These achievements are within our reach.”
訳: こうした成果が手の届く範囲にあるんだ。
この言葉の前に、例えば数百万人を太陽光発電機の製造や導入に巻き込んで地球温暖化を止めるのはどうか、などいくつか世界を大きく変えるアイデアを挙げています。こうした成果とは、このアイデアそれぞれが実現したときの成果を指しています。何か自分のしていることが形になりそうなときに使ってみたい表現です。
“The greatest successes come from having the freedom to fail.”
訳: 大きな成功とは、失敗する自由の中から生まれてくる。
J・K・ローリングは12回出版社に断られてからハリーポッターを生み出した。ビヨンセは何百曲も曲を作る中でHaloを生み出した、という逸話を例に失敗が出来る環境の大切さを伝えています。
“We can all make time to give someone a hand. Let’s give everyone the freedom to pursue their purpose — not only because it’s the right thing to do, but because when more people can turn their dreams into something great, we’re all better for it.”
訳: 私達は皆、誰かのために時間を作ることが出来ます。自分の目的を追いかけられるような自由を皆が手に入れられうようにしましょう。それが単に正しいことだからそうするのではありません、そうではなくもっと多くの人が夢を現実のものにしていけば、人類全ての人のためになるからです。(ミレニアル世代に取ってWeとは地球上全ての人を指す。)
Change starts local. Even global changes start small — with people like us.
訳: 変化はいつも局所的に始まる。地球規模の変化でさえ私達のような人たちによって小さくスタートする。
ごく少数の人が、大きな目的意識をもって行動を起こしていけば、世界中のより多くの人が目的意識を持つようになり、やがて地球規模での変化が起こるということをこのスピーチでは形を変えながら何度も伝えられています。
まとめ
いかがだったでしょうか? ザッカーバーグ氏のスピーチはその内容ももちろん素晴らしいものなので、是非動画と全文もご覧になって頂ければと思います。
Mark Zuckerberg’s Commencement address at Harvard