無料のツアーガイドを9年間繰り返して英語をマスターしたアリババCEOのジャック・マー
Photo by Asia Society
中国の巨大企業アリババのことをご存知でしょうか。1999年にジャック・マー氏によって創業された企業で2014年にニューヨーク証券取引所に上場し、現在時価総額で世界ランキング19位となっている企業です。
このアリババの創業者であるジャック・マー氏は英語をまるでネイティブかのように流暢に操ります。
彼は貧しい家庭の出身で、英語圏に留学をして英語を勉強することなど出来ませんでした。では英語をどうやってマスターしたのでしょうか?これについては彼がインタビューで語った逸話があります。
参考: ジャック・マー「人生の節目では失敗続きだった」 逆境の中どうやってアリババを創業したのか
この記事によると、ジャック・マー氏は12から13歳頃に英語に興味をもったらしいのですが、当時は英語学習のための教材などもなく、英語を学ぶ場所もなかったそうです。
そこで、彼が取った行動はシャングリラ・ホテルに来ている外国人観光客に対して無料の旅行ガイドをすることだったそうです。
そのガイドを通して英会話を学ぶことを9年間繰り返した結果、中国から一歩も出ずに今の英語力を培ったと言います。
その後、中国で英語の先生をしていたのでその中でも磨かれていったのだとは思いますが、モチベーションが高ければそこまで出来るのだなぁと感じるエピソードです。
僕の友人でも、英会話を勉強するために大学時代に浅草に来ている観光客に対してツアーガイドを行っていた人がいて、就職後は海外支援を行う企業に入り海外で働くことを実現した人が居ます。
昔だと、こうしたツアーガイドをしないとなかなか英語を学ぶ場所を作ることが出来なかったということなので、今では例えばMeetup.comなど外国人が多く集まるサイトのイベントに行ったり、AirBnBやCouchSurfinなどを通して海外の観光客と簡単に出会うということも簡単に出来るようになってきていて、これはすごいことだなぁと感じた次第です。
時代が違いますし、ホテルに通ってツアーガイドを無料で行うということをして英語を学ぶ必要はないと思いますが、モチベーションが高ければ環境が揃ってなくても英語をマスター出来るというエピソードの一つとして紹介しました。